歯周病の進行について
2018年6月25日
こんにちは^^
今日はお天気がいいようですね。だんだんと暑さが増してきますね。
早速ですが、今日は歯周病の進行についてお話します。
まず、歯茎の様々な状態について。
健康な歯肉
特徴
薄いピンク色の歯肉。
歯と歯の間に歯肉が入り込んで弾力がある。
歯肉が引き締まっている。
ブラッシングでは出血しない。
歯肉炎(しにくえん)→歯ぐきに炎症が起こる
特徴
赤色の歯肉。
歯と歯の間の歯肉が丸みを帯び膨らんでいる。
ブラッシングで出血する。
腫れた歯と歯肉との間に歯垢が溜まり悪化する。
歯周炎(ししゅうびょう)→歯を支えている骨にまで炎症が波及
特徴
赤紫色歯肉。
歯と接している歯肉が更に腫れる。
ブラッシングで出血や膿がでる。
歯と歯の間が広がり、食べ物もよく詰まる。
歯肉が退縮して歯が長く見える。
歯周ポケットが深くなり骨(歯槽骨)が溶ける。
初期のうちは、歯肉炎になります。これは、慢性的に汚れ、歯垢等が
付着した状態でいることによって、歯茎が炎症を起こした状態です。
では、それをふまえて歯周病のお話をします。
歯周病初期
<症状>
歯茎に歯ブラシを当て、動かすと、出血することがある。
ジクジクする感じや、歯茎が腫れぼったく感じることがあるなどが特徴。
一般に初期の段階では、無症状なことが多い。
<内部の状態>
歯の周囲の歯茎に隠れてしまう場所に歯石などが付着し始めている。
歯を固定している骨のダメージはほとんどない。
→歯石取りや歯磨きをしっかり行えば改善する。
改善されない場合、歯ぐきの上の歯石だけでなく、
麻酔を使用して歯ぐきの下の歯石取りを行う。
歯周病中期
<症状>
歯磨きすると歯茎から出血する。水がしみることもある。
歯茎がときどき腫れたり、治ったりを繰り返す。歯茎を押すと膿が出る。歯茎から臭いがする。
初期の段階から数年経過すると見られることが多い。
<内部の状態>
初期よりも歯の周囲の深い場所(深い歯周ポケット)、内部に歯石などが付着している。
歯にぐらつきは無いものの、周囲の骨も溶け始めている。
歯と歯茎の溝(歯周ポケット)が深くなり歯磨きだけでは、汚れが取れないため、進行が止まりにくい。
→麻酔を使用して深い歯周ポケットの中の歯石をとる。
歯石を取ると歯茎の改善とともにやや下がるのが正常。
歯周病末期
<症状>
歯をかみ合わせるだけで、ぐらつく。痛む。
歯の周囲を指で押すと白い膿が歯の周囲からにじみ出てくる。
痛みが出ないこともある。歯磨きの際、毎回のように出血する。
<内部の状態>
歯の根の先の奥深い部分まで、歯石や汚れが付着している。
歯茎が歯を固定せず剥がれている状態。歯を支える骨も溶けてしまっている。
→最悪の場合、抜歯になる
歯周病は、進行するにしたがって歯を支える骨が溶けてしまう特長があります。
さらに一度溶けて下がってしまった骨は、基本的に元の位置に戻ることはありません。
治療が完治しても下がった場所で止めるのが精一杯で、治療を行わなければ、どんどん進行してしまうのです。
そのため歯を守るためには、歯周病を常に早い段階で予防や治療を行うことが大切となってきます。
では次回は、歯周病になったらどういう治療をするのか。お話しますね^^
追伸
スタッフから自家製の塩麹と醤油麹をもらいました。
何の料理に使おうか、楽しみです^^